
当法人は1974年に「高須クリニック」として透析医療や泌尿器疾患の診療所からスタートし、1979年には増床に伴い「高知高須病院」へ、また県東部の透析通院患者さんのために1980年に安芸診療所、2000年に室戸クリニックを開設致しました。
2002年には現在の場所へ免震設備を備え新築移転し、患者さんの高齢化に伴い通院困難な方が増加してきたこともあり、2011年に老人ホーム「はるか」を併設いたしました。
開院以来、泌尿器を含めた腎の総合的医療の充実と提供を目指してまいりました。近年患者数が増加している慢性腎臓病(CKD)には糖尿病や循環器疾患等の合併疾患が多く、またこれらの疾患のコントロールが予後に重要です。現在は外来診療に泌尿器科、腎臓内科のほかに糖尿病内科、循環器科、整形外科、総合診療科を開設しており、合併症も含めて総合的に腎泌尿器疾患を診る体制を整えています。
おかげさまで2024年10月に開院50周年を迎えることができました。開院以来、前会長とともに当法人の発展を支えていただいた職員の皆さんに感謝しつつ、当法人の理念である「患者さんのよき理解者、援助者となり、より良い医療を提供します」という言葉のとおり、安心して通院していただける医療環境をこれからも提供し続けてきたいと考えています。

このたびは、尚腎会高知高須病院のホームページを訪問頂き、誠にありがとうございます。
私が湯浅前院長より職を引き継ぎ、はや4年が経ちました。この間に高知県の医療情勢は、大きく様変わりしています。
高知県の総人口減少の中で、患者さん側では高齢化、合併症を複数持つ患者さんの増加、患者さんの生活環境の変化(独居や老々介護の増加)が、一方、医療者側では、医療の人的資源(医師や看護師に代表されるコメディカル)の減少と、診療報酬の改定による医療行政の変化などが、その両者が相まって、今までの医療水準を維持することすらもままならない状況が現在進行形で進行しています。
この厳しい情勢の中で、当院開設以来45年間、ひと時もたゆまずに泌尿器科、慢性腎臓病、糖尿病、そして腎代替療法(透析領域)で高知県の医療を支えていくことに邁進してきたと自負しています。
ただ、昨今の医療及び医療を取り巻く状況を考えるに、私たちの病院の高知県で果たす役割を維持するためには、最新の治療方針の取り込みと提供は勿論ですが、今まで以上に医療機関同士の連携を密にすること、何よりも患者さんの治療だけではなく、介護などを含めた生活環境の整備にも援助者となるべく一層の努力をしていく所存です。
これからも、尚腎会高須病院をよろしくお願いいたします。
医療法人尚腎会会長 寺尾尚民(享年89歳)は、2025年9月23日に逝去いたしました。
ここにあらためて生前のご厚誼に深く感謝しますとともに、謹んでお知らせ申し上げます。
故人の思いを引き継ぎ、職員一同「患者さんのよき理解者、援助者となり、より良い医療を提供します」を理念として、患者さんに寄り添い、信頼される病院を目指してまいります。