検査部では、臨床検査技師が「血液」や「尿」の成分を分析、心電図・呼吸機能・動脈硬化の検査を行い、病気の早期発見・治療に役立てています。
血液中の血球の数を数えて、貧血・炎症・白血病などの診断に用います。
また糖尿病の診断に重要なグリコヘモグロビン(HbA1C)も測定しています。
自動血球分析装置
自動グリコヘモグロビン分析装置
血液を遠心分離し、上澄みを測定して、腎臓・肝臓・前立腺ガン・糖尿病・高脂血症・炎症などの検査をします。
また、止血作用を担う凝固因子の働きを調べる、血液凝固検査も行っています。
臨床化学自動分析装置
免疫発行測定装置
全自動血液凝固測定装置
尿一般検査は主に、尿量・色調・PH・蛋白・糖・ウロビリノーゲン・潜血・ケトン体・ビリルビン ・尿比重を測定し、顕微鏡で尿沈渣を検査しています。
腎臓・尿路系疾患はもちろん、糖尿病や肝臓の異常も発見できます。
泌尿器科疾患・糖尿病の疑いのある患者さんには欠かせない検査です。
尿自動分析装置
便中の潜血の有無を見る検査です。
見た目には血便とはわからなくても、微量の血液が混じっている場合があります。
消化管からの出血を発見することにより、大腸がん・ポリープなど、消化管の疾患を早期に発見できます。
大腸ガン検診のときにも行ないます。
ノロウィルスに感染しているかどうかの検査です。
嘔吐や下痢がある場合は感染が疑われます。便で検査をします。20分ほどで結果が出ます。
鼻腔を綿棒で拭った液で検査をします。10分ほどで結果が出ます。
インフルエンザの症状がある場合はすぐに検査を受けましょう。
その他、血糖自己測定を行なっている患者さんへの説明も行なっています。
操作方法・データなど疑問のある方は、いつでもお聞き下さい。
不整脈・心筋梗塞など、心臓の病気に欠かすことのできない検査です。
心電図検査にも、いろいろな種類があり、患者さんの症状によりオーダーが変わってきます。
※心電図検査は、痛みはありません。身体に電気が流れることもありません。
一般的な心電図です。
ベッドに仰向けに寝て、手首・足首・胸に電極を付けて測定します。
通常は5分ほどで終わります。
24時間の心電図を記録します。
24時間測定することにより、通常の短時間の心電図では見つけにくい異常波形を発見します。
測定中は機械を付けたままですが、10分程度のお風呂・シャワーも可能で、ほとんど普段どおりの生活ができます。
階段を昇降して、心臓に負担をかけてから心電図をとることにより、安静心電図では出ない異常波形をみつけて診断します。
歩きやすい服装、運動靴等で来院をお願いします。
マウスピースを口にくわえ、息を大きく吸ったり吐いたりして、肺機能に異常がないかをみます。
全身麻酔の手術の前にも行ないます。
※マウスピース・フィルターは使い捨てです。感染の心配はありません。
腕と足首にカフを巻いて(足の親指にも巻く場合もあります)血圧を測定することにより、血管の硬さ・詰まりをみます。動脈硬化の診断に有用の検査です。
血圧が測れるような服装で(素手か薄手の服・足は膝下が出せるように)お越しください。
カフで圧迫してはいけない部位のある方は、事前にお知らせください。
例 シャントのある方、動脈瘤の診断をされた方等
測定時間は10~15分程度です。
当院では、患者さん誤認防止のため、採血・生理検査など検査を実施する前にも、名前、生年月日を名乗って頂き、本人の確認をさせていただいています。
ご協力をお願いします。
診療科により、診察に尿検査が必要になりますので、ご注意ください。(特に泌尿器科・糖尿病科)
採血台の横にあるカゴに受診票を入れてお待ちください。
順番にお呼びします。
当院では消毒にアルコール綿を使用していますので、アルコールにアレルギーのあるの方はお申し出ください。
採血中にご気分の悪くなった経験のある方、不安のある方はベッドに横になっての採血もできます。
採血後、気分の悪くなった方は、最寄りのスタッフにお知らせください。
検尿を提出する棚は、検査室横のトイレを入って正面にあります。
車椅子専用トイレもありますので、必要な場合はスタッフに声を掛けてください。
24時間血圧計を付けられる方は、機械からコードが出ていますので、ワンピースより、上下に分かれた服の方が便利です。
その他、検査について疑問・不安のある方は遠慮なくお尋ねください。