令和6年度高知高須病院病院指標

泌尿器科における退院患者数で最も多かったのは、
①尿路結石等を破砕し除去する経尿道的尿管砕石術（TUL）をおこなった患者さんです。
次いで②前立腺針生検法をおこなった患者さん。
③前立腺悪性腫瘍に対してロボット支援による腹腔鏡手術をおこなった患者さん
④前立腺肥大症へのレーザー前立腺切除術をおこなった患者さん。
⑤膀胱腫瘍に対して経尿道的に内視鏡手術をおこなった患者さん。

これらの入院治療に対してはクリティカルパスというスケジュール表を積極的に活用しており、
患者さんの状態を見て術後できるだけ早期に退院できるよう取り組んでいます。
各々の入院期間の目安は以下の通りです。
①3～4日間
②2日間
③4～5日間
④5～6日間
⑤10日間

透析療法を続けていると、さまざまな原因で、
シャントトラブル、高血圧、心不全、不整脈、狭心症、脳血管疾患、肺水腫、腎性貧血、感染症、動脈硬化、栄養障害などの合併症が現れてきます。
腎不全及びこれらの疾患に対応するため患者さんの状態を見て入院治療をおこなっています。
人工透析内科における退院患者数で最も多かったのは、腎不全悪化及び上記合併症等の手術以外の治療をおこなった患者さんです。透析導入シャント作成手術、透析シャント狭窄、閉塞等バスキュラ･アクセス･トラブル(シャント･トラブル)に対して、経皮的シャント拡張術・血栓除去術（経皮的血管形成術（ＰＴＡ））もおこなっています。
重症度にバラツキがあり、長期に渡って入院が必要な方にも対応しています。
退院後、自宅への退院が困難な患者さんにつきましては連携施設等への転院調整もおこなっています。

腎臓内科では、慢性腎臓病（CKD）が進行し、透析に至らないように食事療法や生活習慣の見直しを中心にして、複合的治療を積極的におこなっています。
教育入院を中心に、慢性腎臓病（CKD）が進行し、透析が必要になった場合は、
シャント作成手術をおこない人工透析科等と連携しスムーズに透析導入できるようサポートしています。

泌尿器科で最も多かった手術は、
①尿路結石治療に対してホルミウムレーザーを用いて内視鏡的に直接結石を破砕し除去する経尿道的尿管砕石術（TUL）です。
②膀胱腫瘍に対して、尿道から膀胱に内視鏡を挿入し、その先端に付いている電気メスで膀胱内の腫瘍を切除する経尿道的膀胱悪性腫瘍手術（TURBT）③前立腺肥大症に対して内視鏡の先についたホルミウムレーザーレーザーメスで止血しながら肥大部分を切除していくたホルミウムレーザー前立腺核出術（HoLEP）
4番目に多かったのは、④前立腺癌に対して、ロボット支援による腹腔鏡と呼ばれる内視鏡で行う前立腺摘出術です。
当院では内視鏡、レーザー等体の負担が少ない手術方法を積極的に取り入れています。

人工透析内科における手術別退院患者数で最も多かったのは、
透析シャント狭窄、閉塞等バスキュラ･アクセス･トラブル(シャント･トラブル)に対して、シャントの耐用年数を伸ばすために、切開を伴わず、針の穿刺と血管内カテ－テルを用いた経皮的シャント拡張術・血栓除去術（経皮的血管形成術（ＰＴＡ））をおこなった患者さんです

腎臓内科における手術別退院患者数で最も多かったのは、
慢性腎臓病（CKD）の進行にともなって透析が必要になり、シャント作成手術をおこなった患者さんです。